長時間労働対策が社会的に大きな話題となっていますね。
蒼天では、パソコンの稼働時間ログによる勤怠管理(LogVillage2.0 PC稼働時間管理版)をご提供しており、昨年秋頃から多くのお問合せをいただいており、中小企業でも業種に関係なく多数ご導入いただいています。
パソコンの稼働時間ログを取得するだけでなく、強制的な自動シャットダウンやWindowsへログオンを行える時間を制限するなどの機能も備えていますので、長時間労働対策としてもご利用いただいています。
今回は、パソコンの稼働時間ログとセキュリティ対策効果について解説したいと思います。
パソコンの稼働時間ログによる勤怠管理とは?
パソコンへのログオン、ログオフ情報を取得し、何時から何時までパソコンが利用されていたかということを可視化し、その客観データで社員の労働実態を把握しようというものとなります。
パソコンを利用しない現場系の業務には不向きですが、事務系業務ではパソコンを使った業務が中心となりますので勤務実態を把握する客観データとなります。
現場系業務でも、業務の開始と終了時にパソコンでメールをチェックしたり日報を登録したりする場合は十分に勤務実態を把握できるデータとなりますね。
そして、給与計算のための勤怠データとパソコンの稼働時間情報を突き合わせ、勤怠データと勤務実態との差異がないかをチェックします。
このことにより、長時間労働が行われていないか?、サービス残業が発生していないか?などのチェックを容易に管理することが可能となります。
また、万一、労働基準監督署から実態調査が入った場合、パソコンの稼働時間情報は非常に重要な証跡として提出することができ、会社として管理していることの証明ともなります。
セキュリティ対策にも効果あり!?
では、パソコンの稼働時間ログを取得することが、どのようにセキュリティ対策にも効果をもたらすのかを考えてみたいと思います。
パソコンは、会社から社員への貸与物ですので、会社として管理する必要があります。
常にOSやウイルス対策ソフトが最新バージョンであることを管理したり、パスワード管理、ネットワークへの不正侵入対策等は耳が痛いほどお聞きになっているでしょう。
また、既に実現されている会社も多いかと思います。
それらのセキュリティ対策とは別に、パソコンの利用時間を管理することも、セキュリティ対策としての効果が大いに期待できます。
セキュリティ対策の効果が期待できる理由は以下のようなものとなります。
- 業務時間外のパソコン利用を抑止できる。
- 深夜残業等で疲労が蓄積して判断能力が鈍った状態での誤った操作を防止。
※情報漏えい事故の約80%がPC操作の不注意やミスと報告されています。
詳細は「情報漏えい事故の約80%を占める原因」をご参照ください。 - セキュリティ事故が発生した場合、その時間帯に誰がパソコンを利用していたのかの調査が容易になる。
その他にも、パソコンの稼働状況を管理されているという意識が社員に出てくれば、業務に関係のないWebサイトの閲覧が行われなくなったり、セキュリティ対策の意識も高まり不用意な操作を防止するといった効果も期待されます。
実際にはWebの閲覧ログや操作ログを取得していなくても、何も管理していない状態と比べれば、社員の意識も大きく変わるのではないでしょうか。
というか、弊社がパソコンの稼働時間ログシステムを導入させていただいたお客様から実際にそのようなお話をお聞きしています。
セキュリティ対策は日常の積み重ね
セキュリティ対策は定期的に行うものではなく、日常に積み重ねです。
セキュリティ対策を意識した良い習慣が社員全員の身につけば、これほど低予算で効果絶大なセキュリティ対策はありません。
皆さまの会社も、勤怠管理とセキュリティ対策を同時に実現することをご検討されてはいかがでしょうか。