2016年12月14日

インターネットバンキングの不正送金被害

インターネットバンキングの不正送金被害が増えています。
中小企業では最大の注意が必要ですね。

不正送金被害の状況

警察庁の発表では、以下のような被害額となっています。
・2012年:約0.5億円
・2013年:約14億円(1,315件)
・2014年:約29億円(1,876件)
・2015年:約31億円(1,495件)
・2016年上期:約9億円(857件)
2012年から2014年にかけて被害が急増し2016年上期は減少傾向にありますが
まだまだ大きな被害が発生しています。
2016年の特徴としては、信用金庫の被害額が大幅に減少したようです。
これは、セキュリティ対策が進んだことによるもののようです。
また、法人口座の被害も減少しているようです。
一方、個人口座の被害額は増加傾向のようです。
もし、自分の会社の口座から知らぬ間に預金が無くなっていたら。。。
考えるだけでも背筋が凍りますね。

法人口座の被害

同じく警察庁の発表では、2016年上期に発生した857件の不正送金被害のうち、法人口座での被害は129件でした。
法人口座被害の内訳は以下のようになっています。
・メガバンク:45件
・地銀:66件
・信金・信組:16件
・農協・労金:2件
地銀での発生件数が最も多くなっています。
このことは、主に中小企業が狙われる傾向があると言えなくもないですね。

被害を受けた口座のセキュリティ対策

被害を受けた会社のインターネットバンキングに関するセキュリティ対策は以下の通りです。
・電子証明書を利用していた:0件
・電子証明書を利用していない:42件
・ワンタイムパスワードを利用していた:255件
・ワンタイムパスワードを利用していない:490件
・不明:70件

インターネットバンキングの利用において、電子証明書を利用していたケースでは被害がゼロ件です!
これは注目すべきですね。
もし、インターネットバンキングを利用していて電子証明書を利用していなければ、今すぐ銀行に
問い合わせてみましょう。