2016年10月28日

BYODはその後どうなっているのか?

「BYOD」はBring Your Own Deviceの略で、私物のスマートデバイスを業務で利用することです。
数年前までは毎日のように目に入っていた言葉ですが、最近はあまり聞かなくなりました。
最近はどうなっているのか調べてみました。

普及期に入ったBYOD

2013年頃からBYODという言葉が出始め、今は、BYODの黎明、発展期を過ぎて普及期に入ってきたと報告されています。
その背景は、BYODを厳しく規制することは企業が時代の変化に乗り遅れ、業務効率を著しく低下させる可能性があるということのようです。
BYODは、普段利用しているデバイスやサービスが企業のシステムよりも先行しており、そのことを「ITのコンシューマライゼーション」と呼ぶらしいです。
そのような環境の中、企業はそれらを規制することができなくなってきている状況となっており、結果BYODがますます浸透しています。

これからはBYOの時代に

今後、BYODが企業にますます普及していけば、BYO(Bring Your Own)の時代になるようです。
ワイン好きな方だと、BYOとはお店に自分好みのワインを持ち込むことを思い浮かべるのではないでしょうか?(笑)
ITの世界では、個人で契約しているネットサービスやソフトウェアを業務で利用することになります。
会社に自分好みソフトウェアを持ち込むことになりますね。
業務効率の向上を目的としてBYOが加速度的に普及していくと予想されています。

BYOD、BYOのセキュリティ対策

BYODのセキュリティ対策は必須です。
業務効率がアップするからと単にBYODを認めるというだけでは情報漏えいなどのリスクが増大してしまいます。
主なセキュリティ対策としては、社内システムに「接続するデバイスを制限」し、接続した「デバイスのセキュリティを確保」することになります。
「接続するデバイスの制限」は、限られたネットワークやシステムにだけ接続を許可したり、セキュリティ要件を満たさないデバイスを企業ネットワークに接続できないようにする方法があります。
「デバイスのセキュリティを確保」は、インストールされているウイルス対策ソフトが最新であるかをチェックしたり、会社が必要としているプログラムがインストールされているかをチェックする方法があります。
その他、デバイスの紛失や盗難に対する対策も必要となります。
このあたりを考慮するとBYODに後ろ向きになりがちですが、社員が正しく私物のデバイスを業務に利用できるように最低限の情報セキュリティ教育を行い、業務効率の向上を目指していきたいですね。