2016年09月29日

PCバックアップのススメ (2/2)

前回に続き、PCデータのバックアップについて解説いたします。
前回「PCバックアップのススメ (1/2)」では、PCバックアップの必要性やバックアップが必要なファイルにつて解説いたしました。
2回目の今回は、バックアップの実行方法や、バックアップを考えるうえで重要なバックアップデータの復元方法について解説します。

4.バックアップの実行方法

ここでは、バックアップの実行方法について説明します。
バックアップの実行には、PC利用者自身が実行する方法とシステム的に自動実行する方法の2つの方法があります。
バックアップの仕組みを構築するのであれば、定期的にきちんと実施していないと意味がありません。
バックアップがあると安心していても、いざデータを復元しようとしたら、バックアップデータが数週間も前の状態のものしかなく、例え復元しても多くのデータが失われてしまったという事態が発生する場合があります。
PC利用者自身がバックアップを行う場合、定期的に確実にバックアップを実行できればよいですが、業務の都合でついついバックアップを忘れてしまうのが現実です。
そのため、バックアップはシステム的に自動実行することが有効です。
バックアップは定期的な実施が重要で、PC利用者任せを止め、自動バックアップが行えるシステムの構築が必要です。

5.バックアップデータの復元方法

ここでは、バックアップデータからクライアントPCへデータを復元する方法について説明します。
データの復元は、PC利用者自身が復元する方法とシステム管理者が復元する方法の2つの方法があります。
PCデータの消失は、突発的に発生します。
また、発生した時、PC利用者の業務の停止を最小限に止めるため、迅速にデータ復元が行える体制の構築が重要です。
システム障害により、OSレベルからの復元が必要な場合は、OSの再インストールからシステム設定、データ復元まで全てをPC利用者自身で行うことは困難です。
あるファイルだけを復元したい場合は、使い慣れたWindows Explorerの操作でバックアップデータを参照できれば、PC利用者自身がデータを復元可能です。
また、システム管理者はその他のシステム運用・保守業務で多忙なため、PC利用者よりデータ復元の依頼を受けた際に、迅速に対応できないケースがあります。
そして、バックアップツールによっては、その操作方法を習得しなければデータ復元が行えないものもあり注意が必要です。  
簡単なデータ復元作業をPC利用者自身で行えることが、バックアップの有効活用に不可欠です。

最後に、PCデータの自動バックアップについて2回にわたって解説しましたが、ご理解いただけましたでしょうか?
PCのバックアップは、必要性は感じているがまだ着手できていない、データ保護はPC利用者の自己責任にしているから必要ないという企業様が多くあります。
しかし、PCに保管されているデータは、PC利用者個人のものではなく、企業にとって重要な知的財産であるという認識にたてば、企業としてのバックアップシステムの構築によるデータ保護が必要です。
これを機会に、皆さんの会社でもPCデータの自動バックアップをご検討されてみてはいかがでしょうか?

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